【徹底解説】現役エンジニアが教えるCursor完全活用ガイド2024|AI時代の必須スキル

目次

現役エンジニアが教えるCursor完全活用ガイド

毎日10時間以上コーディング作業をしている現役エンジニアとして、新しいコードエディタ「Cursor」の可能性に大きな期待を寄せています。従来のVSCodeから移行を検討している方も多いのではないでしょうか。

私は昨年からCursorを実務で使用し、すでに1000時間以上の実践経験がありますが、作業効率が大幅に向上した実感があります。

本記事では、以下の重要ポイントについて詳しく解説していきます

  1. Cursor導入のメリットと基本設定
  2. AI機能の実践的な活用法
  3. 料金体系とプランの選び方
  4. 実務での具体的な活用例

Cursor導入のメリットと基本設定

新しいエディタへの移行はかなり労力も必要で大きな決断です。しかし、Cursorは以下の特徴があり、スムーズな移行が可能です。

  • VSCodeと同じ操作感とUI
  • 既存の拡張機能がそのまま使える
  • ショートカットキーも同じ設定
  • テーマやカラースキームも継承可能

インストールから初期設定まで(5分で完了)

導入自体は簡単で、下記のリンクからCursorの公式ウェブサイトにアクセスし、「Download for Free」ボタンを押下してください。

Cursorの公式ウェブサイトからダウンロードする参考画像
Cursorの公式ウェブサイトにアクセスし、「Download for Free」ボタンを押下

ダウンロードされたzipファイルを解凍すると「Install Cursor.app」が出現しますので、起動してください。

Install Cursor.appが出現し、起動する参考画像
「Install Cursor.app」が出現

以下のようなポップアップがでますが、「開く」を選択し開いてください。

アプリを開いて良いかのポップアップ
アプリを開いて良いかのポップアップ

設定項目がでてくるので、下記の表を参考に設定をしてください。

スクロールできます
設定項目説明設定方法
Keyboard好みのキーバインドを選択できます・Default(VS Code)
・Vim
・Emacs
・Atom
・Sublime
・Jetbrains
からドロップダウンで選択
Language for AIAIとの対話で使用する言語を設定テキストボックスに使用したい言語を入力
例:日本語、中国語(中文)、ヒンディー語(हिंदी)
Codebase-wideプロジェクト全体のコード解析機能トグルスイッチでEnable/Disable切り替え
Add Terminal Commandターミナルからの起動コマンド「Install “code” command」か
「Install “cursor” command」を選択してインストール
各種設定項目の参考画像
設定項目がでてくるので設定

次にインポート設定です。

「Use Extensions」を選択することで、これまでの開発環境をそのまま引き継ぐことができます。新しく環境を構築したい場合は「Start from Scratch」を選びましょう。

インポート設定の参考画像
インポート設定

次はデータ設定の選択です。

設定は後から変更可能です。詳細は「Read more」から確認できます。
特にこだわりがない場合は「Privacy Mode」を選択してください。

データ設定の参考画像
データ設定

次にアカウント設定です。

Cursorの基本機能は「Skip for now」でもお試しいただけますが、便利なAI機能を使うにはログインが必要です。これは、AI機能の不正利用を防ぐためです。
すでにアカウントをお持ちの方は「Log In」から、初めての方は「Sign Up」から新規登録を行ってください。

アカウント設定の参考画像
アカウント設定

これで基本の設定は終了です!

デフォルトでは英語になっているので、コマンドパレットから日本語に設定しておくと便利です。

日本語設定の方法は以下の記事が参考になります。

AI機能の実践的な活用法

ここからは、毎日10時間程度Cursorを使う中で実感した、実務で本当に役立つAI機能の活用方法について解説します。

AIによるコード生成

Cursorでは、Ctrl + K(またはCommand K)を使用して、AIにコード生成の指示を出すことができます。編集したいコードを選択してCtrl + Kを押し、必要な指示を入力すると、AIがコードを生成します。生成されたコードは⌘+Yで決定すると反映されます。

AIによるコード生成の参考画像
Ctrl + K(またはCommand K)を使用して、AIにコード生成の指示を出す

質問と対話

開発中に疑問点が生じた場合は、Ctrl + Shift + Lでチャットを開くことができます。このチャット機能では、コードに関する質問や指示をAIに直接投げかけることが可能です。

例えば「この関数の使い方は?」といった質問に対して、AIが詳しい説明を提供してくれます。

質問と対話の参考画像
「この関数の使い方は?」といった質問に対して、AIが詳しい説明を提供してくれる

ドキュメント参照の効率化

さらに、チャットで@記号を入力すると、AIに特定のコードやライブラリに関する情報を参照させることができます。これにより、ドキュメントを自分で隅々まで読み込む必要がなくなり、効率的に開発を進めることができます。

ドキュメント読み込み機能の参考画像
特定のコードやライブラリに関する情報を参照させることができる

これにより、ドキュメントを自分で隅々まで読み込む必要がなくなるので、効率的に開発を進めることができます。

すべてのプロジェクトファイルを参照してくれる

今までは、プロジェクトの一部を切り取ってチャットGPTに説明するのが、大変でしたが、Cursorでは一気にすべてのファイルを読み込ませることができます。

具体的には、チャットの「codebase」を押すだけです。この機能は、改修案件などで、他人が書いたコードを素早く理解するために非常に重宝します。

codebase機能の参考画像
Cursorでは一気にすべてのファイルを読み込ませることができる

Cursorの料金体系とプランの選び方

Cursorには3つのプランがあり、用途に応じて選べます。それぞれの特徴と料金は以下の通りです。

スクロールできます
プラン料金主な機能おすすめの用途
Hobby(無料)無料・Pro版2週間トライアル
・2000回の補完機能
・50回のプレミアムリクエスト(低速)
個人開発や学習用
Pro$20/月・無制限の補完機能
・月500回の高速プレミアムリクエスト
・無制限の低速プレミアムリクエスト
・1日10回のGPT-4o-mini利用可
実務での本格利用
Business$40/ユーザー/月・Proプランの全機能
・組織全体でのプライバシーモード
・一括請求管理
・利用統計ダッシュボード
チームや企業での利用

まずは無料のHobbyプランから始めるのがおすすめです。

2週間のPro版トライアルもついているので、有料プランの機能も試せます。本格的に使うなら月額$20のProプランがコスパ最強です。チームで使う場合は、管理機能が充実したBusinessプランを検討してみましょう。

月額プランに加えて、年間契約なら20%オフになります。

長期的な利用を考えている場合は、年間プランがお得ですよ。

実務での具体的な活用例

普段のコーディング作業でCursorをどう活用できるのか、具体的な活用例を紹介します。

コードレビュー時の活用

他のメンバーが書いたコードをレビューする時、codebase機能を使えば、プロジェクト全体の文脈を踏まえたアドバイスをAIから得られます。「このコードの問題点を指摘して」と聞くだけで、パフォーマンスやセキュリティの観点からの改善案を提示してくれます。

コードレビュー時の活用方法
「このコードの問題点を指摘して」と聞くと改善案を提示してくれる

バグ修正の効率化

エラーが出たとき、エラーメッセージをそのままAIに投げると、問題の原因と解決策を提案してくれます。「このエラーの原因は?」と質問するだけでOKです。

バグ修正の効率化
エラーの問題の原因と解決策を提案してくれる

コンポーネントの実装時間を短縮

「Reactでモーダルコンポーネントを作って」のような指示で、基本的な実装を生成できます。もちろん細かい調整は必要ですが、ゼロから書くよりもずっと効率的です。特にUIコンポーネントの実装時間が大幅に短縮できます。

コンポーネントの実装時間を短縮
コンポーネントの実装時間を短縮してくれる

これらの機能を使いこなすことで、日々の開発作業がより効率的になり、本質的な課題に時間を使えるようになります。

さいごに

CursorはVSCodeをベースにしながら、強力なAI機能を組み込んだ新しいエディタです。実際に1000時間以上使ってみて、コーディング体験を大きく向上させることができると実感しています。

特に重要なポイントは以下の通りです。

  • VSCodeの使い心地はそのままに、AIアシスト機能を活用できる
  • 初期設定は使い慣れたVSCodeの環境を引き継げる
  • 無料版でも基本的な機能は十分に使える
  • プロジェクト全体をAIが理解してくれるので、コードレビューや改修が楽に
  • 日本語でAIとやり取りができるので、スムーズにコミュニケーションが取れる

Cursorを導入することで、開発効率が大きく改善されるはずです。ぜひ一度試してみてください。

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