Obsidianに効率良くメモを取る5つの方法

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はじめに

「スマホからObsidianにメモを送る良い方法はないだろうか」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Obsidianに効率的にメモを取るための5つの方法を、実際の設定手順から活用方法まで、初心者でも実践できるように詳しく解説します。

LINE連携、Alfred活用、ブラウザ拡張、音声入力まで、あなたの作業スタイルに合った方法が必ず見つかります。

記事を読み終えれば、どこからでも素早くObsidianにメモを送れるようになり、思考の流れを途切れさせることなくアイデアを記録できるようになります。

Obsidianの基礎的な解説は以下の記事でしていますので、合わせて参考にしてみてください。

基本的な考え方

なぜInboxが重要なのか

Obsidianでメモを取る際の最も重要な考え方は、「まずはInboxに入れる」ということです。

整理や分類は後回しにして、思いついた瞬間にメモを残すことを最優先にしましょう。

なぜこの方法が効果的なのか、以下の3つの理由があります:

  1. 思考の流れを途切れさせない – アイデアが浮かんだ瞬間に記録できる
  2. 心理的なハードルが下がる – 完璧な形式を求めなくて良い
  3. 後から整理しやすい – 一箇所に集まっているため効率的

実際に私も、すべてのメモを一旦「00_Inbox」フォルダに入れるようにしています。

この方法により、メモを取る頻度が格段に上がり、貴重なアイデアを逃すことがなくなりました。

Claude CodeやCursorでの自動整理

Inboxに蓄積されたメモは、定期的にAIツールを使って整理します。

Claude CodeやCursorなどのAIアシスタントを活用すれば、メモの内容を分析して適切なフォルダに振り分けたり、タグを付けたりする作業を自動化できます。

例えば、「InboxOrganize」というカスタムコマンドを実行するだけで、AIがメモの内容を読み取り、ブログ記事用、アイデア用、学習メモ用などに自動分類してくれたりします。

カスタムコマンドの設定は以下の記事を参考にしてみてください。

この仕組みにより、メモを取ることに集中でき、整理の手間から解放されます。

方法1:LINEから手軽にメモを送る

LINE Notes Syncのアプリ画面
LINE Notes Syncのアプリ画面

LINE Notes Syncとは

LINE Notes Syncは、LINEメッセージをObsidianに自動で取り込むコミュニティプラグインです。

スマホからLINEでメッセージを送るだけで、そのままObsidianのメモとして保存されます。

スマホからLINEでメッセージを送るだけでObsidianにメモすることができる
スマホからLINEでメッセージを送るだけでObsidianにメモすることができる

実際に使ってみると、普段使い慣れたLINEアプリからメモを送れるため、心理的なハードルが非常に低く、メモを取る頻度が大幅に増えました。

設定方法

ステップ1:プラグインのインストール

  1. Obsidianの設定画面(左下の歯車アイコン)を開く
  2. 「サードパーティプラグイン」→「コミュニティプラグイン」→「閲覧」を選択
  3. 検索バーで「LINE Notes Sync」と入力
  4. プラグインを見つけたら「インストール」→「有効化」
プラグインのインストール
プラグインのインストール

ステップ2:LINE側の設定

  1. LINE Notes Syncの公式アカウント(https://line.me/R/ti/p/@078wncqa)を友だち追加
  2. 任意のメッセージ(例:「test」)を送信
  3. 返信でLINE User IDが送られてくる
LINE側の設定参考画像
LINE側の設定

ステップ3:Obsidian側の設定

  1. プラグインの設定画面を開く
  2. 取得したLINE User IDを入力
  3. 保存先フォルダを指定(例:「00_Inbox/LINE」)
  4. Vault IDを設定(任意の文字列、例:「my-vault-2025」)
Obsidian側の設定の参考画像
Obsidian側の設定

後はLINEで送信するだけです!

方法2:Alfredでワンタッチメモ作成

Alfredのサイトトップ画像
Alfredのサイトトップ画像

Alfred Workflowの魅力

AlfredはMacの強力なランチャーアプリですが、Obsidianと連携することで、キーボードショートカットだけで瞬時にメモを作成できるようになります。

私は「fn」というキーワードを設定し、以下のような使い方をしています:

  • fn 今日の学び:Reactのhooksについて理解が深まった
  • fn アイデア:新しいブログ記事のテーマ
  • fn TODO:明日のミーティング準備

どの画面を開いていても、ショートカットキーで瞬時に呼び出し、メモをすることが出来ます。

ショートカットキーで瞬時に呼び出しする参考画像
ショートカットキーで瞬時に呼び出し

この方法により、思考の流れを一切止めることなく、数秒でメモを残せるようになりました。

設定方法は以下の記事で詳しく解説していますので、ご確認ください。

方法3:Webページを簡単保存

Obsidian Web Clipper
Obsidian Web Clipper

Obsidian Web Clipper

Obsidian Web Clipperは、Webページの内容をマークダウン形式でObsidianに取り込む公式ブラウザ拡張機能です。記事の保存、参考資料の収集、気になった情報のクリップなど、幅広い用途で活用できます。

特に便利なのは、単純なテキスト保存だけでなく、ページの構造を保持したまま、画像も含めて保存できる点です。

インストールと基本設定

ブラウザ拡張機能のインストール

  1. ブラウザで「Obsidian Web Clipper」を検索
  2. 「拡張機能を追加」をクリック
  3. ブラウザのツールバーにアイコンが表示されることを確認

初期設定

  1. 拡張機能のアイコンをクリック
  2. 保存先のVaultを選択
  3. デフォルトの保存フォルダを指定(例:「00_Inbox」)
デフォルトの保存フォルダを指定する参考画像
デフォルトの保存フォルダを指定

これで保存したいWebサイトの記事を開いた状態で、拡張機能を起動するとObsidianにメモが保存されます。

方法4:iPhoneから音声メモを自動文字起こし

音声入力が変える思考の外部化

音声入力の最大のメリットは、思考の速度に近いスピードで記録できることです。

タイピングよりも3〜4倍速く入力でき、歩きながらでも、料理をしながらでも、アイデアを逃さずに記録できます。

実際に私が音声入力を始めてから、1日のメモ量が飛躍的に増加しました。

特に以下のような場面で重宝しています:

  • 散歩中に浮かんだアイデア
  • 読書中の気づき
  • 会議後の振り返り
  • 寝る前の思考整理

以下の記事の内容をそのまま設定するだけで、スマホから音声メモが取れるのでおすすめです!

さいごに

Obsidianに効率良くメモを取る方法を4つ紹介しました。

それぞれの方法には特徴があり、使用シーンによって使い分けることで、より効果的なメモ環境を構築できます。

りょうま

りょうま

Frontend Developer

北海道・十勝を拠点にフリーランスのフロントエンドエンジニアとして活動。
React、TypeScript、Shopifyを使ったモダンなWebアプリケーション開発を得意としています。
ユーザー体験を重視したインターフェース設計・実装を行っています。